近畿大学経済学部合格 Yくんの体験談
部活が7月に終わり夏休みと同時に
本格的な受験勉強が始まり、
毎日のように塾に通った。
2年の時に
その年の共通テストを学校で受けた。
その時は、
得意教科ですら平均点以下と
焦りもあったが、
大丈夫だろうという
謎の自信もあった。
夏休みはひたすら
共通テストの過去問や演習を行い、
毎日やっても全く点数は
上がらなかった。
逃げ出したいと思うことも
何度もあった。
眠い、遊びたい、やだ、面倒、
なんでやってんだろう、
そんなことを思うことも
少なくなかった。
でも、逃げることだけは
絶対にしたくなかった。
夏休みは野球のおかげなのか、
授業のおかげなのか、
全くできないからなのか
わからないが、
あっという間と思う日が
ほとんどだった。
夏休みが終わり共通テストまであと少し、
結果は変わらない。全然できない。
得意教科だった理科基礎、現社は
やればやるだけ伸びた。
何が違うのかわからなかった。
国語、英語、
中学から全くできない2科目。
毎日単語をやったり、
先生と一緒に現代文を解いたりと
ほかの教科とは比にならないくらいやった。
でもできない。
上がったと思ったら下がる。
それの繰り返し。
12月に入って英語の点数が伸びた。
国語は古文と論説文が
できるようになってきた。
しかし、今度は
一番得意だった地学基礎が
がた落ちした。
普段ならできる問題ができない。
点数が初めて平均以下になった。
焦りしかなかった。
本気で落ち込む日が何日か続いた。
自分に失望する日もあった。
最後になんとか立ち上がって
また頑張ろうと思って、
机に向かった。
結果は徐々に上がった。
そして迎えた共通テスト。
今までやったんだから大丈夫。
そう思って受験した。
1日目、
最初に日本史、現社をやり、
苦手な国語、英語となった。
国語はまずまずだと思ったが、
英語が始まると頭が空っぽになり、
手が進まなくなった。
2日目は理系科目。
もともと理系科目は得意だったので、
すらすら解けた。
自己採点の結果、
国語は模試に比べておよそ20点アップで、
地学基礎は満点だった。
しかし、
英語の点数は模試よりも低い点数だった。
その後、
私立の対策と国公立2次の対策に
並行して取り組んだ。
私立の一般受験は全部不合格。
共通テスト利用で一校だけ合格した。
国公立も不合格。
夢を見すぎたと思った。
両親に申し訳なかった。
関西に行きたいと思っていたので、
後期の共通テスト利用で
関西の大学を受験した。
高得点2科目で
数学ⅡBと理科基礎が採用され、
合格した。
信じられなかった。
嬉しかった。
文系なのに理系科目で合格した。
受験を通じて
自分の本気度がいかに低いのか
実感させられた。
逃げたいと思う日、
1問も正解せずに終わる日、
自分を知るには良い経験だったと思う。
もちろん、
もっと結果を出したかった。
もっと頑張ればできたとも思えるが、
それは単なる妄想に過ぎない。
もっとやっても
結果は変わらないかもしれない。
自分の行動に
結果は1つしかつかない。
だから正直、よくわからない。
何をどうしたらいいのか。
どうすべきだったのか。
今振り返るとなんか楽しかったなと思える。
どうするかは自分で決めればいい。
失敗してもいい。
自分で道を作って進めばいい。
正解の道は自分次第でいくらでも変わる。
だから、やりたいようにやって、突き進め!